Selected Work
戯
赤で描いた隈取(くまどり)の顔の上に、行書体で「戯(たわむれ)」の文字を重ねた額装作品です。昨年、映画『国宝』を拝観してから、ちょうど1年間じっくりとアイデアを温めていました。
歌舞伎の世界を漢字一文字で表すには何が相応しいか、何パターンもの漢字を書いて試行錯誤しました。その結果、この「戯」の書体が持つ四方に伸びる線の構造が、隈取とのバランスが一番良いという結論に達しました。歌舞伎のイメージも損なわれず、粋な作品になったと思います。
Floating Works Preview
会場に並んだ作品の一部を、回転する展示リングとしてご紹介しています。中央の作品を大きく眺めながら、右側の解説で見どころを確認できます。
Selected Work
赤で描いた隈取(くまどり)の顔の上に、行書体で「戯(たわむれ)」の文字を重ねた額装作品です。昨年、映画『国宝』を拝観してから、ちょうど1年間じっくりとアイデアを温めていました。
歌舞伎の世界を漢字一文字で表すには何が相応しいか、何パターンもの漢字を書いて試行錯誤しました。その結果、この「戯」の書体が持つ四方に伸びる線の構造が、隈取とのバランスが一番良いという結論に達しました。歌舞伎のイメージも損なわれず、粋な作品になったと思います。
Selected Work
「鶴」は、品格ある姿と高らかな声を持ち、長寿で、夫婦のつがいが仲睦まじく一生添い遂げることから、とても縁起の良い象徴とされています。
漢字を見ても、「隹(ふるとり)」と「鳥」でできており、偏と旁の両方に鳥の意味を持つ文字です。人間から見ても、すべてにおいて憧れの要素が多い鳥だと感じます。季節で言うと冬のイメージが強い鶴ですが、今回の作品では、春から夏の深い山奥で生き生きと鶴が生息している様子をイメージし、「松樹林」の布を装丁に選びました。
Selected Work
後漢時代の石碑の文字で、隷書の典型とされる「曹全碑」から4文字を応用した作品です。「扁平・水平・等分割」という隷書の特徴を持ち、波磔(はたく)の伸びやかさが美しい書体で、「清らかな心で、明るく穏やかである」という意味を表しています。
装丁は「軸」仕立てです。この軸の布は、知り合いのNさんから「着なくなった着物を作品の装丁にどうぞ」とお譲りいただき、それを裂いて使用しました。友禅染の花柄が清々しい水色に映え、洗心和陽の文字とも調和してとても上品な作品になりました。Nさんがこれをご覧になってどのような反応をされるか、今からとても楽しみです。
Selected Work
筆の代わりにローラーに墨を付け、金文の「山」を書いた、ローラーアート手法による額装作品です。
山と水の関係をイメージしながら、墨の面と余白の対比によって、自然界の気配を表現しました。
Selected Work
遣唐使として唐に渡った空海が、現地で目にした「西洋の筆(刷毛で書く技術)」を日本に持ち帰ってきたとされる、空海伝来の技術である「飛白体(ひはくたい)」を用いた額装作品です。
波打ち際の光景をイメージし、ゆらゆらとした飛白の線で、かすれを持たせながら表現しました。
Selected Work
羊毛の中でも毛先が細く高級とされる「細微光鋒(さいびこうほう)」の筆で書いた作品です。
羊毛は繊細で柔らかいため、含んだ墨がゆっくりと降りていきます。それによって生まれる独特の墨溜まりやかすれ、そして紙の上に筆が留まる「時間の経過」そのものが深い味わいとなっています。「遥」という言葉が持つ、ゆるやかでたおやかな空気から、遠くまで続く「道」などをイメージしていただけるかなと思います。
Selected Work
豊かな墨量をたっぷりと筆に含ませ、墨の濃淡やにじみを生かして書き上げた作品です。
筆が通った跡(筆路)がはっきりと分かることや、墨量が非常に多いため乾くまで半日近くかかることが特徴です。しかし、それによって「マチエール(意図しない紙の収縮で偶然にできる模様)」に景色が写り込んだように見えたり、輪郭の外までのびるにじみの線が立体感を生み出したりします。まるで生命体がうごめくような「シャーマニズム空間」をそこに作り出しています。
Selected Work
794年に築かれた平安京、平安宮内裏の東正門「宣陽門」の扁額に空海が記した一字「陽」をもとに書いた軸装作品です。
それぞれの線を接近させ、白が見えたり隠れたりする、極限まで黒みの多い画面をつくることで、黒の中の白がオーラのように光を放ちます。重要な門として、悪霊が入らないように、出来るだけ隙間の無いデザインにしたのではないかと考えられます。装丁の布にはハワイの生地を選び、サンライズ(朝の陽の光)の輝きをイメージしました。空海が筆をとった原典の拓本は、下の参考画像からご覧いただけます。
Selected Work
自然の風情ある四季を表し、日本の美意識を象徴する四字熟語「花鳥風月」を、和様書体(平安時代の藤原行成などの能書家が書いた書風)で書きました。
平安貴族の間では、硯(すずり)の水面に月を映し出し愛でながら和歌を詠み、宴を楽しんでいました。今でも硯の窪んでいる部分を「墨池」ということから、硯の中の世界をジオラマの「池」に見立てたに違いありません。
Opened Chapters
5月から会期直前まで、コラム、作品プレビュー、書アート案内、実演サンプル、会場限定グッズと作品制作コラムを順に公開してきました。初めて訪れた方も、5つの入口から個展の見どころをたどれます。
2026年5月16日公開
「夢」というテーマ、書に向き合ってきた時間、来場者に見てほしいこと。出口胡蝶の言葉から、個展の背景をひらきます。
記事を読む作品プレビュー更新
「花鳥風月」を新たに加え、会場に並んだ作品の見どころを拡充しました。書体、道具、装丁の違いを、回転する展示リングでご紹介します。
プレビューを見る実演サンプル公開
会場で実施した、のし袋のお名前書きサンプルをご紹介しています。当日の仕上がりの記録としてご覧いただけます。
実演サンプルを見る最終コンテンツ公開
会場で販売した限定グッズのラインナップと、作品「樹」の制作風景を紹介するコラムを公開しました。
制作コラムを読む
扇子
墨の書と淡い色彩が広がる、会場限定の扇子です。
価格 30,000円
Tシャツ
青の生地に、「龍」の一字を大胆に書いたTシャツです。会場では、ほかにも一点もののTシャツを10点以上ご紹介しました。
価格 6,000円〜8,000円
トートバッグ
「雨後霽月」は、雨が上がり、雲が晴れて澄み渡った空に輝く月を表す言葉です。金石篆書体。
価格 6,000円
手提げバッグ
後奈良天皇(室町時代)の和歌懐紙の筆跡を、手提げバッグの意匠として写しました。着物(帯)生地。
価格 10,000円
手提げバッグ
春日局(江戸時代)の書状のかな文字意匠の手提げバッグ。文字と文字が絡み合う、ひらがなの魅力。着物(帯)生地。
価格 10,000円
手提げバッグ
「唯一無二」の文字を力強く添えた手提げバッグです。着物(帯)生地。
価格 10,000円
手提げバッグ
金の「凛」の一字を添えた手提げバッグです。博多織(帯)生地。
価格 10,000円
手提げバッグ
金の「今日」の文字を添えた手提げバッグです。大島紬の着物生地。
価格 10,000円
クリアファイル
出口胡蝶オリジナルのクリアファイル2枚セットです。
価格 1,500円
墨象インテリア
No.1~8まであるモノクロ額のシリーズ作品です。並べて何枚か飾れるインチサイズ額で、会場では壁掛け式とスタンド式の2種類を展示・販売しました。
壁掛け式
壁掛け式インチサイズ額
スタンド式
卓上や棚にセットで飾るとよりオシャレに美しく映えます。
Live Writing
会場では、のし袋への表書き・お名前書きを承りました。
Noshi Writing
お祝いやご法要など、用途に合わせた表書き・お名前・中袋の記入を、会場で一枚ずつ承りました。お手持ちののし袋への筆耕のほか、会場でご用意したのし袋もご利用いただきました。
表書き、お名前、中袋など、必要な内容に合わせて承りました。
Exhibition Record
Goho Gallery
| 会期 | 2026年7月3日(金)〜 7月8日(水) |
|---|---|
| 時間 | 12:00〜18:00(最終日16:00まで) |
| 在廊 | 作家は全日程在廊いたしました |
| 会場 | ギャラリー五峯(ごほう) 東京都杉並区下井草2丁目40-16 2F |
| アクセス | 西武新宿線「下井草駅」南口 徒歩1分 |
| 入場料 | 入場無料 |
| お問い合わせ | 047-702-9205 |